Sasaki’s Lab Life
先日修了しました、佐々木です。早いもので、柏𠩤研歴も3年。
修士の最後に、柏𠩤研究室での生活を振り返ってみます。とっても長いよ。
Lab Life ~柏原研の学生生活~
このLab Lifeを始めたのが、5月の中旬。研究室に入る前に、こんな感じで研究室の雰囲気が分かる発信があったらいいのに!と、同じく発信をしたいと考えていた渡邉君と企画しました。入ったばかりでも、柏𠩤先生からはこんな感じで色々な企画をどんどんやっていって!と応援していただきました。ありがとうございます。
僕らがB4の代はB4の3人しか発信していなかったのが、次年度は新たに加わった川本ゆーや、そして後輩にも書いてくれる人が現れて。今ではずいぶん彩り豊かになりました。書いてくれる人も、OBをはじめとした読んでくれる人も、楽しんでいただけているようでとても嬉しいです。
自分たちでも読み返すと、いろんな思い出が昨日のことのように思い出せて楽しいです。研究会や合宿みたいなイベントから、何気ない日常を記事にしたものも。本当に多くの時間を研究室、あるいは研究室の仲間と過ごしたなあと。3年間、通算だと多分家よりも長い時間過ごしたと思うんだ。それくらい居心地がよくて、大好きな研究室です。
Learning with Robots
研究会の参加報告やLIGPの受賞については書いたことがあるけれど、なんだかんだで研究内容そのものについて書いたことはなかったような気もします。僕は柏原研が取り組んでいる3つの領域のうち、パートナーロボットとの学習に位置付けられる研究をしています。学部時代に心理学の講義を受けたことがきっかけで、人との関りだったり、心のはたらきに興味を持っていたため、自然とこの領域で研究テーマをたてることになりました。
卒業研究では、ソーシャルロボットに学習仲間役を担ってもらい、「共感」によって学習方略選択の柔軟性を妨げる「固執」を緩和するアプローチの提案を行いました。実力や立場の近い学習仲間からのアドバイスであれば、素直に受け取りやすいという経験から生まれたテーマです。伝える内容も大事だけれど、誰に伝えられるかも大事だと思っています。「共感」が「固執」を緩和するというモデルを構築した研究ですが、LwRの研究として整理すれば「ロール(役割)」に焦点を当てたものになりますね。
修士研究では、パーソナリティを表出するロボット講義システムを提案しました。講義では、講師の話を聞こうという姿勢を引き出すことが大切です。そのためにはまず、講師に興味を持ってもらえばよいのではないか?という発想で、わかりやすい説明やジェスチャーだけでなく、パーソナリティを表出させることにしました。これも、先生が面白い科目は科目自体に興味が無くてもちゃんと聞くようになって、いつの間にか科目自体にも興味を持っていたという僕の経験から生まれたテーマです。LwRの研究に、「ロール」だけではなく「パーソナリティ」という新たな基盤を加えました。
僕の研究は、ソーシャルロボットの「あたかも人間のように扱われる」という特性を最大限に活かし、人の感情に訴えかけることが重要。そこで、顔面部分がディスプレイになっていて、表情による感情表現をデザインできるKebbiを新たにチームに迎えました。卒論の時はテーマ的にもシステム的にも0からのスタートだったから、かなり大変。今では後輩のテーマでもKebbiが活躍していて、誇らしい気持ちでいます。これは親心かしら?
かなでしょくどう
配属後の初回MTGで柏𠩤先生から一通り研究室の説明を受けた後、何か質問はないかと聞かれ、「フロアの給湯室は自由に使っていいですか?」と聞いてしまうくらいには、研究室生活での自炊が憧れだったんです。なんだかんだ一人暮らしを始めるまでほぼ丸3年、給湯室でお昼ご飯と夜ごはんを自炊する生活を続けることができました。おかげでめちゃくちゃ腕が上がりましたね。


料理がいい気分転換になるし、何より安くておいしいご飯が毎食食べられるってことで、とても充実した日々を送ることができました。研究室の福利厚生底上げの一助にもなっていたはず。いつの間にか研究室の食育担当としての責務すら感じるようになったり、ならなかったり。Monthly Messageで食事関係の投稿が多いのは、少しは食育の成果なんじゃないかな。良い研究は良いご飯から!後輩へ、かなでさんがいなくなってもちゃんと食べるんだよ!!


友だち、同期、先輩、後輩。本当にいろいろな人といろいろな話をした場所で、下手したら研究室よりも思い出が多いかもしれない。間違いなく第2の居場所でした。給湯室が近い柏𠩤研で良かった!


学会発表
研究の一つの完成形が、学会発表ですね。いや、完成ではないんですけれど、身内以外の方と議論ができるくらい理論が固まって、検証データがそろった証ですから、一区切りと考えても良いと思っています。自分の研究に興味を持ってもらえるよう、原稿、発表資料、口頭説明を練って発表に行きます。自分の研究についての議論も、他の人達の研究を知るのも、とても刺激になります。他大学の同年代の研究者との交流も楽しみの一つです。あとはせっかくいろいろな土地に行くんだから、社会勉強もね!


僕は全国大会で2回、国内の研究会で4回、国際学会で2回発表する機会をいただきました。Lab Lifeを熟読してくださっている方なら、僕が参加した研究会は3つじゃないかと思ったことでしょう。はい、僕もそう思っていました。11月の研究会で修士論文のデータはすべてそろっていたので、これが最後の機会のはずだったんですが。修論関連で1つ追加の実践に挑戦できそうだったので、頑張ったらアディショナルでもう1学会出れることに。機会をくださりありがとうございます。そしてこれが初めての後輩との研究会だ、嬉しい!他の3回の研究会はなぜか自分だけだったからね、最後に同期や後輩の成長した姿を見れて嬉しかった。3月の研究会参加報告の執筆は、後輩に譲ります。


せっかく柏𠩤研で研究をするならば、4年の最後の研究会、修士では是非国際学会に挑戦して欲しい。学会での議論もまた研究が深まるきっかけになるし、社会勉強は頑張ったご褒美でもあるからね。頑張った分だけ、挑戦する機会は増えるよ!


おわりに
結局何が伝えたかったかというと、3年間本当に自由に楽しく過ごせました!ということに尽きます。同期の4者4様具合がうまくかみ合って、いろんな行動を起こすパワーがすごかったのが大きいですね。それぞれのキャラが立ちすぎていて退屈しなかった。あらためて感謝を。


学習工学という分野に触れたことで、思いのほか自分は研究が性に合っていたことに気づけました。さらに、やりたいことには全部手を出してみたほうが楽しいこと、でも頑張りすぎると絶対しわ寄せがきて体調を崩すこと。研究室での学びは研究分野の知識だけではなく、むしろ自分らしく生きていく術や知恵の方が多かったように思います。好きなこともたくさん増えた。学びは人生の本質、それに興味がある人が集まるこの柏𠩤研究室で3年間を過ごせたことは、何にも代えがたいです。本当に楽しかった。


こんなに素敵な仲間が集まる環境には、なかなか出会えないと思います。修士で終わるのはあまりにももったいない。
ということで、来年度から社会人をやりつつ、博士後期課程にも挑戦することにしました。
いままでのように自由に研究室生活を謳歌!とはいかないと思うけれど、楽しむことを忘れずに頑張ります。みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

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